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【ボーリング調査はなぜ必要?地質調査はなぜ必要?】

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ボーリング調査,地質調査

マイホームとして一戸建て住宅を建築したりマンションを購入する場合、
物件のデザインや間取りといった表面上に見える点のみに目を向けてしまいがちになりますが、
同様に目を向けなければならないのは普段は目視確認する事ができない地中も例外ではありません。

普段目視確認する事ができない地中の状態を知るために行われるのが地質調査ですが、
調査を入念に行わずに建築物を建造すると完成して間もない新築物件であるのにも関わらず
内壁や外壁、基礎などにひび割れが生じるといったトラブルに見舞われてしまう恐れが高まります。
一見すると頑丈な土壌に見え、現場に立った際にも硬い印象が感じられたとしても、
過去の歴史を紐解いてみると元来は水田や沼地であり、水田や沼地を埋め立てて住宅街を形成したという事例は稀有ではありません。
今日の高い技術を用いれば過去に水田や沼地であってもしっかりとした土壌に仕上げられるものの、
著しく土壌が柔らかい事例などでは不同沈下が生じる場合があります。

不同沈下が生じると室内の一部のドアの開閉が困難になったり行えなくなる事例の他に、
壁面や基礎といった建造物において重要性が高い部位にもダメージが生じてしまう上、建物自体が斜めになってしまう事例も珍しくありません。
そのようなトラブルを発生させないように予防として地質調査を行う必要性が高く、
今日ではボーリング調査やスウェーデン式サウンディング試験、表面波探査法といった3つの方法を用いて調査が行われています。

3つの方法の中で基本的な方法でありつつ非常に細やかな点に至るまで把握する事ができるのがボーリング調査であり、
浅い所のみならず深い所に至るまで掘り進めて土を採取しサンプリングさせられるため、
深い位置にある土の質を直接的に観察できるという特徴があります。

そして、3つの方法の中で最もコストを抑えられる方法としてはスウェーデン式サウンディング試験が挙げられ、
簡単に調査が行えるため既に安定的な土壌であるという事が判明しており、確固たる安心材料を得たい時に重宝します。
また、ボーリング調査とスウェーデン式サウンディング試験の中間に位置しているのが表面波探査法であり、
コストと知る事ができる情報のバランスに長けている地質調査です。
こうした地質調査は物件を建築する前段階に行う事が最良ですが、
既に完成し生活を始めている段階でひび割れなどに見舞われた際には、できる限り迅速に地質調査を行う事が大切です。

その理由は迅速に調査を行えば、地盤が影響し生じたひび割れなどの補修費用を業者に対し相談する事ができるためです。



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